日帰り旅行でない限り「宿泊する」というイベントが発生します。旅行の半分は宿泊ですから、どこに泊まるかは大事です。自転車旅行の場合、どのようなところに泊まるのがいいのでしょうか?今回は、宿泊場所の選び方について取り上げてみたいと思います。

時期によっては「気合いで野宿」でも構わないのですが、宿を取ってしまうのが一番安全・安心です。電源や灯りが確保でき、暑い寒いを考える必要も、夜中に怖い人に絡まれる心配もないからです。

一口に宿と言っても、カプセルホテルからリゾートホテルまで、色々な種類のホテルがあります。そんな数ある宿の中で、一番のオススメは「素泊まりのできる、小さな」ビジネスホテル。上手く探せば1泊4,000円程度で泊まることができます。

この「素泊まりのできる」というのが一番のポイントで、食事付きになるとチェックインが一定の時間に制限されます。走り慣れないところを延々走っているわけですから「○時~□時の間に」と言われてもなかなか思うようにはいきません。

また食事付きでは食べるものを選ぶことができません。翌日快適に走るためにはそれなりの食事を考える必要があります。用意しなくても出してもらえるなら、それはそれでありがたいのですが、量も質も選べません。そのため「素泊まりのできる」というところが大きなポイントになります。

もう一つは「小さな」ホテルであるということ。宿泊客の多いホテルに、汗や砂にまみれた姿で入っていくのは勇気が要りますし、他のお客さんとの兼ね合いから、夜間の外出などは融通が利きません。ペンションのように多くても数組、というレベルのホテルがあれば一番です。

「近くにコンビニや飲食店があること」もチェックしましょう。素泊まり可能な小さいビジネスホテルは見つけた。でもコンビニまで3km……。地方に行くと意外とありがちな話です。

一日の行動をSNSに投稿したり、ボディメンテナンスしたりなど、宿泊先でしたい事はたくさんあります。何より、せっかく休むつもりで自転車を降りたのに、わざわざ3kmも走るなんて……。

宿選びの話の最後に、予約のタイミングについて。出発前の予行演習などで走れる距離の見通しが立てば、事前に予約してしまいたいもの。当日の連絡では予約が取れないリスクがあるし、休憩中にホテルに電話していては休めません。

とはいえ自転車旅行では、不意なメカトラブルなどで予定が狂う事が多々あります。辿り着けなければキャンセル料も発生してきます。それくらいは必要経費として、頭の中に入れておきましょう。

続いて「野宿」を選ぶパターンです。野宿をする上で気を付けなければならないことについて少しお話しします。キャンプするのと同様に、場所をわきまえないと、予想外のトラブルが起きます。幾つか起こり得る例を挙げてみましょう。

駅前のベンチ……酔っ払いに絡まれる 蛾が集まって眠れない
広い駐車場………駐車に来た自動車に轢かれそうになる、驚かれる
川原・橋の下……天候悪化による増水の危険

他の場所でも同様のことは起こり得ます。迷惑をかけずに一晩休めるとすれば……、神社の境内などでしょうか。夜になれば訪れる人も少なく、ベンチがあれば地面から離れた所で眠れます。ただし、無許可でテントを張ったり調理したりといった行為は厳禁です。

もちろん電気や冷暖房もないし、寝ている間に装備が盗まれても一晩じゅう蚊と格闘することになっても、全て自己責任です。正直なところ、あまりお勧めはしませんが、どうしてもという場合はお世話になってみてもいいかもしれません。もちろん翌朝はキレイに片付け、お礼も兼ねてお賽銭を忘れずに!