流線型のヘルメットにゴーグル。ピタッとしたレーシングジャージ。カッコいいですね!憧れです!でもレーシングジャージは、いかにもな感じで目立つし、初心者にはちょっとハードルが高いもの……。今回は、自転車旅行の服装について考えてみましょう。

結論から言ってしまうと、自転車旅行の服装は何だっていいんです。警察に呼び止められてしまうような格好は問題ですが、あなたは自転車で道を走るだけ、どんな格好でもまず迷惑になることはありません。

とはいえ、長距離を走るのに向いている格好というのはあります。そこで、あの超速ライダーたちがなぜレーシングジャージに身を包んでいるのかを考えてみましょう。あのジャージを参考にすれば、自然に「ふさわしい格好」は見えてきます。

①機能面をチェック

あのピチピチパンツ、通称「レーパン」は、股間部分に厚さ1cmほどのジェルやウレタンのパッドが縫い付けてあります。特にタイヤの細いロードレーサーで走る場合、50kmも走れば衝撃でお尻が痛くなるものですが、パッドがあるお陰で衝撃が吸収され、あまり痛くなりません。

また、メッシュ素材を多用することで通気性・放熱性がよく、雨や汗で濡れても、夏場であれば10分ほどで乾いてしまいます。歩行者が汗ダクになる季節でも、レーシングジャージで走ると涼しいくらいです。

②デザイン性をチェック

時速30kmほどで走れば、普通の衣類はほぼ確実にバタつきますが、身体に密着したレーシングジャージはバタつきません。また、前傾姿勢をとることを前提に作られているので、背中側の丈が長くなっており、ロードレーサーに乗っても背中が出ることはありません。

また、レーパンにはポケットがありませんが、ジャージは背中側に2~4つのポケットがついています。元はレース中、チームメイトに配るボトル(水筒)を入れるためのものですが、小銭入れやカロリーメイトなどの軽食といった、小物を入れることができます。

これらの点をまとめてみると、お尻が痛くなりにくくて、通気性・放熱性がよく、なるべくバタつかない、ちょっとした小物が入れられる服、ということになります。この条件が整えば、何だっていいんです。

でも、お尻の痛くならない、というのは難しいですよね?じゃぁやっぱりレーパン買うしか……、と思ったそこのあなた、ちょっと待った!

実は、あんな派手なレーパンを買わなくても、ちょっと大きめの自転車屋さんに行けば「インナーパンツ」という商品が売っているはずです。これは下着の代わりに履くだけで、レーパンと同じパッドの効果が得られるという優れもの。

メーカーによって多少呼び名に違いがありますが自転車屋さんに「パッドの入った下着が欲しい」と言えば紹介してもらえるはず。もちろん、流行の七分丈ズボンやジャージといった「普通の」服を上に履くことが可能で、観光地やコンビ二などへも違和感なく入ることができます。

また、最近ではピタッと張り付かないサイクルウエアもたくさん売り出されています。機能性はそのままに、デザインはオシャレなものもたくさんあります。女性用では、スカートのようなフリルが付いたレーパンもあるとか。

安全のためのヘルメットとゴーグル、グローブは必要です。でも着るものについては、これといったルールはありません。あなたの個性で、好きに選びましょう!