見すぎに注意!GPS・ケータイナビの活用術

自転車旅行では、初めて走る不案内な場所が多いため、ルートをロストすることがよくあります。過去に走ったことがある皆さんも一度や二度は経験があるのではないでしょうか?

あのとき、誰かが道を教えてくれたら……。特に脚に自信のある超速ライダーほど、道を間違えていることに気付かずにガッツリ走ってしまった結果、1ヶ所のルートミスのせいで何kmも戻るハメになってしまったり。

「あれ?、おかしいな」と思った時に現在地や目的地までのルートを確認できたら、こんなありがたい事はありません。今回は、そんなトラブルに役立つケータイナビについてご紹介します。

①ケータイナビは周辺情報表示機能が魅力!

自転車で移動しているときに必要な情報はたくさんありますが、ルートナビ機能は当然として、案外必要なのが「周辺情報」の表示機能。「スポークが折れた!」というときの自転車屋さん情報や「ちょっと買い物したいけれど駐輪場がない……」というときの駐輪場情報などを表示することができます。

また、突然の雨で雨宿りしたければカフェの情報、予約したホテルの場所がよく分からなければホテルの情報など、欲しい情報が簡単に手に入れられます。

②天気予報システムもありがたい!

天気予報のアプリは多数ありますが、ほとんどのケータイナビはこの機能もサポートしています。でも、自転車乗りにとっては「今の天気」よりも「1時間後の天気」。大丈夫です、バッチリ対応しています!

③GPSとのデータリンクや走行記録も可能!

GPSとデータリンクすることで、走行距離や平均速度、消費カロリーなどをリアルタイムで表示することができます。また、データの記録も可能なので、一日ごとの走行記録を貯めたり、積算走行距離を記録したりすることも可能です。

このようにたくさんの機能を備えたケータイナビのアプリですが、ルートナビや音声案内の他、アプリごとにそれぞれ特徴や強みがあります。ぜひ、出発前にいくつか試してみて、一番自分の走行スタイルに合いそうなものを見つけましょう!

いかがでしょうか?ところで、こんなありがたいケータイナビですが、使い方には注意が必要です。

一番の注意は、走行中の操作はもちろん、画面をジッと見過ぎないこと。人間の視野、とりわけ「有効視野」、つまり「何が映っているか認識・判断して情報として活用できる視野」は案外狭く、視野全体の半分にもなりません。

そのため自転車に限らず、どんなことをするときも、私たちは常に眼球を動かし続けています。そうしないと、見えてはいてもそれが何のか分からないからです。

ナビを走行中にジッと見てしまうというのは、その眼球の動きを止めてしまうことになります。そのため、自動車や赤信号など、あなたにとって危険なものが迫っていても気付かなくなってしまいます。自動車でよく言う「脇見運転」です。

ふと顔を上げたときにはすでに手遅れ……、こんなことを防ぐため、走行中は音声案内機能などを使って、あまり画面に見入ってしまわないように気を付けましょう。

もう一つの注意は、ナビの入っているスマホは必ずハンドルに固定すること。ここで言う「固定」というのは、専用のクランプとストラップで「落ちないようにしておくこと」です。

特にハンドルというのは車体の前の方にあり、落としてしまうと、最悪の場合後輪で轢いてしまったりして、アプリはおろかスマホ本体をオシャカにしてしまいかねません。装備全般に言えることですが、うっかり落とさない様に気を付けましょう。