行く先々での観光は、自転車旅行の面白さの一つ。しかも、そこまで自分の足だけで辿り着いたわけですからよりいっそう楽しい!

でも、自転車乗りというのは、気が付かないうちに周囲に迷惑をかけていることが多々あります。今回は観光スポットでのマナーについて考えてみたいと思います。自転車で旅行する以上当たり前の、これだけは最低でも守ってほしいものをピックアップしました。

・人の多い場所ではバイクを降りる

これはもう当たり前中の当たり前。自転車は軽く見積もっても10kg、装備とあなたの重量を合計したら80kgくらいになることもあります。歩くような速度で走っていても通行人にぶつかれば、相手を突き倒すくらいの衝撃は与えてしまいます。

もちろんこれは交通事故です。場合によっては有罪判決、賠償請求を受けることも起こり得ます。観光スポットなど人が多いところでは、必ず自転車を降りましょう。

・スタンドなどで「自立できる」自転車にしておく

ダサい。恥ずかしい。カッコ悪い。きっと反対の声がたくさん上がると思います。でも、なんとなく自転車を立てかけたその土塀が重要文化財だったりすることは観光地ではよくあります。特に奈良や京都、静岡の三保の松原など、寺社の敷地、街並そのものが世界遺産になっているようなところもあるんです。

立てかける必要のない自転車レースにスタンドはいりません。でも、スタンドを付けない自転車旅行は、そのバイク自体が迷惑をかける存在になってしまいます。ぜひスタンドを付けて、自転車が自立できるようにしておきましょう。

・自転車を押して歩き回らない

自転車というのは案外大きなものです。人が多い所で自転車を押して歩き回ることは、ぶつかったり、ハンドルに引っかかったりと、他の人への迷惑になります。そのスポットに入る前に駐輪場を見つけて自転車の安全を確保してから、思う存分楽しみましょう。

・歩ける靴を用意しておく

自転車のペダルに靴を固定するビンディングシューズ。引き足も使えて大変便利なのですが、つま先や足の裏に「クリート」という金具が付いています。これは鍛鉄などでできており、床材を簡単に傷つけるほどの強度を持っています。

そんなものを履いたまま土産物店や飲食店に入ったりしたら、歩き回ったところにクリートの跡が付いてしまいますね。お店の方にとって、こんな迷惑な話はありません。ぜひ、歩き回っても迷惑にならない靴を一足用意しましょう。

・ヘルメットは外す

意外な盲点なのはヘルメットです。最近は、日本のメーカーでもスパルタンなデザインが増えており、カッコよくなってきましたね。でも人混みではあなたが首を動かすたびに後頭部のトゲトゲが周囲の人の顔の近くに行くことになります。ゴーグルのせいで強面に見えてしまう事も手伝って意外と怖いものです。

また、ヘルメットは意外に大きなものです。頭頂部の厚さは5cmほどあります。そうなると、普段は当たり前にくぐれていたところにヘルメットをぶつけたりすることが多々あり、お店の商品や歴史的価値のある建物などを傷つけかねません。

乗らない時は、必ずヘルメットは外しましょう。

いかがでしょうか?自転車乗りが白い目で見られてしまうのは、ここに挙げたような、普段なら何も考えずにできるはずの気配りが、自転車と一緒にいることでできなくなってしまう事に理由があります。

要は、自転車を降りたら普通の歩行者と同じように振る舞えばいいだけの話なのですが、どこかを面倒くさがると、気付かないうちに迷惑をかけてしまいます。周囲に気を使える旅行者でありたいものです。