チャリのことはチャリ屋に聞け!自転車屋さんを有効活用しよう

普段のメンテナンスや修理をあなたはどこで行っていますか?

最近は量販店やホームセンターなど色々なところで販売・修理を行っていますが、ぜひ「行きつけ」の自転車屋さんを見つけておきたいものです。毎回同じ人が整備をしてくれる安心感、というのが一番の理由ですが、他にもメリットはたくさんあります。

今回は一旦自転車旅行を脇に置いておいて、行きつけの自転車屋さんのを見付けるメリットについてのお話です。

①行きつけの自転車屋さん=あなたの自転車を一番よく知っている人

例えばシフトワイヤーの動きがシブくて調整したい時。毎回違うお店に行っている場合、前回そのワイヤーを誰がどう調整したのか、ショップの人は知りません。結果「とりあえず使える状態にする」という調整になります。手っ取り早くワイヤー交換です。

しかし前回も同じ人が調整したならば、その経験から「○ヶ月前に換えたばかりなのにもうシブいのはおかしいな……」といったアプローチが可能になります。おかしいから単に交換するのではなく、あなたの自転車に合わせた「本当の原因」を探ることも可能になるわけです。

②行きつけの自転車屋さん=あなた自身をよく知っている人

あなたの自転車の使い方や走行距離、また乗り方のクセなどは自転車屋さんとの会話の端々に現れます。そして自転車屋さんはあなたの言葉を覚えています。

例えばあなたが重いギヤをガシガシ踏むパワー型のライダーだということを自転車屋さんが知っていれば、脚を故障しない適切なペダリングのアドバイスやハードな使用に耐えるパーツを紹介してくれるかもしれません。

また、乗り方に合わせた効率的なセッティングやポジションも見てもらえるかもしれません。セッティングについては特に、あなたのことを知っている人のアドバイスは貴重です。

③行きつけの自転車屋さん=メンテナンス・修理の先生

初めて入ったショップで、店員さんが他の人の自転車を修理しているのをジッと見て勉強するのは、とても勇気が要ります。でも、行きつけの自転車屋さんなら「これ、何の修理してるんですか?」と聞くことができます。

パンク修理一つをとっても、ネットで調べたレベルの知識と、目の前で修理している「実物」を何本も見たレベルの知識では全く違います。例えば「ゴム糊が乾いてきたら」と文章で説明されても、どの程度の乾き具合なのかは、実物を見てみないと分かりませんね?

④行きつけの自転車屋さん=自転車旅行の先輩

自分でショップを経営しているような人は、大抵、自分自身が自転車旅行をした経験を持っています。その経験からもらえるアドバイスは大変貴重です。

また、現役で自転車旅行(に限らず旅行自体を)を楽しんでいる人であれば、道路状況や交通量についての知識も持っているもの。「国道○○号で行きたいんですよ」と言った瞬間に「そこ自転車進入禁止だよ。並走する県道□□号の方が車少なくて安全!」という言葉が出てくるかもしれません。

このように「行きつけ」の自転車屋さんがいるのはとてもメリットが大きいことです。なるべく整備や修理をそういった信頼できる自転車屋さんで固定して、有効活用していきたいものです。

ただ、全ての自転車屋さんがこのような人になるというわけではありません。量販店やホームセンターの場合「自転車店」ではないため、自転車整備士の資格を持っていなくても販売ブースで仕事をすることはできるし、個人経営の自転車屋さんでも、あなたと性格や考えが合わないこともあり得ます。

だからこそ信頼できる、自転車屋さんを見つけることが大切です。今回の自転車旅行へのアドバイスもきっともらえますよ!